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善林ひろみ(ぜんばやしひろみ)

1944年 栃木県生まれ

1978年 京都府丹波にて、草木染木綿手紡ぎ手織りの布の制作を始める。福知山在住の著名な丹波木綿作家・河口三千子氏に師事。

1980年頃~ 綿からの手紡ぎ糸・草木染による木綿着尺の制作を続ける。日本工芸会近畿支部・研究会会員(現在は退会)。

2000年頃~  裂き織りによる服制作開始。裂き織り研究会会員(現在は退会)。平行して着物地使用による洋服制作の研究を行う。

2002年  東京・表参道にて娘・英恵と親子展。以後、数年に一度栃木県益子にて作品発表。

2016年  秋、最後の自宅での作品展開催。12月、京都での作品発表。

  現在、栃木県益子の自宅にて創作活動の日々を送る(見学者受け入れはしておりませんので、ご了承下さい)。

善林ひろみ作・裂き織りの服の特長について

布を作ることから創作がはじまる、善林ひろみの裂き織りの服。

一般に手づくり服として流通する裂き織り布を仕立てた服たちとの決定的な違いとは何だろうか。

まず手にとって驚くのは、その軽さ。

 

裂き織りは元々「ボロ織り」と呼ばれたように、古くなり使えなくなった着物の布たちを裂き緯糸(よこいと)にして作成される。

マットや帯などを作成するならともかく、服にする為に布を織るのであれば薄く軽い裂き織り布地を織るための高度な技術が必要だ。

裂いた着物地は1/3ほどの丈に圧縮される。

うっかり比重の重い着物地をそのまま裂き織りにしたら、とても重くて着られない服になる。

そこで様々な実験の後に、着物の胴裏を草木で染めて裂き織りの服にすることを思いついた。

もうボロボロですぐビリビリに破れるような布が丁度良いのよ、と本人は言うが、

くしゃくしゃの着物の裏を解いて分類し、様々に染めあげ、リボン状に同じ幅に裂き、

毛羽を全部一本一本除き、かせに巻き・・という手間を考えただけで気が遠くなるような手間だ。

かつて約20年程京都丹波にて、周辺の草木を採取し糸車で綿を紡いで木綿の着物布地を作っていたが、

一時期京都の着物地問屋に卸すことで大分その技術を鍛えることになったようだ。

商品である着物の布を織るということは、趣味のものづくりとは決定的に違う厳しさを要求される。

織りは緻密でないと、着物として仕立て着た時にすぐ膝が抜けてしまう。

草木染めと言っても、すぐ色が日焼けで飛んでしまっては商品にならない。

染めた糸は最低2年は干してから使用するように、と問屋から言われたという話を聞いた事がある。

このような着尺を作る為の技術が、最終的に現在の裂き織りの服作成に集約されているのではと思う。

主に絹を裂いて作られる服たちは裂いた緯糸が丁度空気の層を作り出す為なのか、とても暖かい。

ジャケット一着を作る為には材料の古着物で換算すれば長着2~3着が必要、

最終的に服の中でどのような色バランスにするか計算して織り上げる。

昔嫁入り前に行っていた洋裁の技術を生かし、型紙から逆算で必要尺を出して布を織り、仕立てまで一貫して自身で行っている。

最初に作成イメージを構築して作るが、そこに裂き織り独特の偶然性が加味されているからこそ、

面白い作品が出来上がっていると言えよう。

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